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漢方偉人伝 伯高(はくこう)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 伯高(はくこう)」を公開しました!
伯高 ― 鍼灸と経絡治療を極めた伝説の医師
古代中国の医学史に名を残す伝説的な医師、伯高(はくこう)。
彼は黄帝に仕えた忠臣であり、経絡と鍼灸治療の第一人者として、後世の東洋医学に大きな影響を与えた人物です。

黄帝の側近として活躍 ― 伯高の立場と貢献
伯高は、黄帝の時代に活躍した医師であり、政治的にも医学的にも高い信頼を受けた重臣でした。
特に経絡の流れと気血の巡りを診る能力に秀でていたとされ、その診察と治療法は伝説的といわれています。
鍼灸と手技療法の大家として
伯高のもっとも特筆すべき点は、鍼灸における高度な技術と深い理論です。
彼は次のような多様な療法を用いて、患者の不調に対応していたと伝えられます:
- 経絡診断と内臓の状態の把握
- 顔色による体調判断(望診)
- 温灸、按摩といった外用療法の活用
- 独自理論に基づいた脈診法
これらの手法により、当時としては高度な診断力と治療技術を確立し、多くの患者を癒したとされています。
医術は自然の理に従う ― 伯高の思想と実践
伯高の治療哲学は、人体を自然の一部、小宇宙として捉える考え方に基づいています。
後世の名医・皇甫謐(こうほつ)が記した『黄帝鍼灸甲乙経』には、伯高の医術が天地の理と調和する治療法であったことが語られています。
この思想は、「自然とのバランスを回復することが健康につながる」という東洋医学の根幹にもつながっており、現代の漢方・鍼灸治療においてもその影響は色濃く残されています。
伯高の遺産 ― 現代東洋医学への影響
伯高の残した知見は、今も中医学・東洋医学の中で活き続けています。
とくに、経絡理論や鍼灸技術、望診・脈診といった診察法は、現代の漢方医療・鍼灸治療の根幹を支える技術として広く用いられています。
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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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