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漢方偉人伝 甄権(しんけん)

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 甄権(しんけん)」を公開しました!

1400年前、103歳まで現役だった伝説の名医 ― 甄権の驚くべき生涯

中国医学の長い歴史の中で、ひときわ異彩を放つ存在がいます。
その名は甄権(しんけん)
南北朝の終わりから唐代初期にかけて活躍し、103歳まで現役で針灸治療を行った伝説的な医師です。


母の病から始まった医師の道

甄権が医学の道に進んだきっかけは、母親の病気でした。
彼は弟と共に母の看病を通じて医術に目覚め、以後、生涯をかけて人々の健康に尽くしました。

若い頃には隋王朝の官僚として秘書省正字という文官の職に就きますが、病のため辞職。
しかしそれが結果として、彼の医学への専念を促すことになります。


針灸による奇跡の治療 ― 名声を高めた瞬間

針灸の専門家として名を馳せた甄権。
**魯州の刺史・厙狄嶔(しゃてききん)**が「風の病(今でいう麻痺)」により弓を引けなくなった際、
肩への的確な針灸治療で完治させたことで、名医としての評判が一気に広まりました。


皇帝も訪れた百歳の名医

唐の太宗皇帝の治世。
すでに100歳を超えていた甄権の噂を聞いた皇帝は、なんと自ら甄権の家を訪問。
その場で、長寿を称え杖や衣服を贈与し、「朝散太夫(ちょうさんたいふ)」の位を授けたといいます。

これほどまでの敬意を現役医師に示すのは、当時としても異例の出来事でした。


著作は失われても、その名は歴史に刻まれる

甄権は生涯で『脈経』『針方』などの複数の医学書を著したとされますが、
残念ながら現存していません。
それでも、彼の医術と人柄は『旧唐書』や『新唐書』などの歴史書にしっかりと記録されています。

103歳で大往生を遂げるまで、現役で針灸を続けたその生き様は、今も多くの人に勇気を与えてくれます。


現代に活きる伝統医学 ― あなたの症状にも漢方の力を

甄権が活躍した時代から、漢方と針灸は「人を診る医術」として脈々と受け継がれてきました。
現代でも、漢方薬は個々の体質や症状に応じたオーダーメイド治療として、多くの方の健康に貢献しています。


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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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