お知らせ
漢方偉人伝 楊玄操(ようげんそう)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 楊玄操(ようげんそう)」を公開しました!
古代針灸の巨星・楊玄操
臨床に生きた革新の技と学問
古代中国の針灸医学に、計り知れない影響を与えた名医・楊玄操。
7世紀初頭、唐の時代に安徽省歙縣の地方官としても活躍した彼は、
医師としても並外れた洞察力と技術を持つ人物でした。

臨床重視で発展させた針灸の世界
楊玄操は、単なる理論ではなく「臨床経験に基づく針灸」を重視しました。
特に彼は「気の調整」に焦点を当て、気の流れを整えることが体の根本治療につながると考え、
独自の治療法を築き上げていきました。
彼が重視した「進針補瀉法」や「奇経の病」に対する研究は、
当時の医療としては非常に先進的な試みであり、後の針灸理論に大きな影響を与えました。
医学書に刻まれた知の遺産
楊玄操は多数の医学書を残しており、中でも重要とされるのが:
- 『黄帝八十一難経注』
- 『素問音釈』
- 『針経音釈』
これらの著作では、経絡や経穴について音義(漢字の読みと意味)を詳細に解説し、
後世の針灸家たちが正しく学び、応用できるよう体系化しました。
また、刺針の方法についても独自の視点から記述し、
治療効果を最大限に引き出す工夫が見られます。
受け継がれる楊玄操の知恵
楊玄操の功績は、単に過去の偉人というだけでなく、
現代の針灸・漢方医学にも大きな示唆を与えてくれるものです。
彼の哲学に共通するのは「病気を診るのではなく、人を診る」という視点。
これは現代の漢方診療にも通じる、まさに本質的な医療のあり方です。
🏠 西漢方薬店のオンライン相談をご活用ください
西漢方薬店では、古代から受け継がれる**「体を根本から整える医療」**の知恵を活かし、
一人ひとりに合った漢方薬をご提案しています。
▼WEB問診票はこちら
https://nishi-kanpou.com/monshin
※住所詳細の記入は不要です。お気軽にご相談ください🙇♂️

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。