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漢方偉人伝 張文仲(ちょうぶんちゅう)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 張文仲(ちょうぶんちゅう)」を公開しました!
武則天にも認められた名医・張文仲
1300年前の中国で風病の体系を築いた天才医師
1300年以上前の中国。
驚くほど正確な病気の予知と診断を行い、皇帝にも重用された名医がいました。
その名は、唐の都・洛陽出身の医師 張文仲(ちょうぶんちゅう)。

宮廷での劇的な診断
高官の最期を言い当てた慧眼
ある日、唐朝の宮廷で高官 蘇良嗣 が突然昏倒。
医師たちが困惑する中、張文仲は冷静に症状を診察し、
「この後こうなり、最後はこうなる」と症状の推移を詳細に予測しました。
驚くべきことに、すべてが予言通りに進行し、患者はその通りに最期を迎えたといいます。
この出来事は、張文仲の卓越した観察力と診断力を象徴する逸話として語り継がれています。
「療風気諸方」の編纂に尽力
風と気の病気を分類し、治療法を体系化
張文仲は特に**風病(ふうびょう)**の治療に秀でていました。
これを見込んだ 武則天皇帝 は、当時の優秀な医師たちと共に、
風と気に関する疾患をまとめた医学書『療風気諸方』の編纂を命じました。
張文仲は:
- 風の病気を124種類
- 気の病気を80種類
に分類し、それぞれに対応する治療法を記録しました。
これは、病因ごとに治療を明確化した最初期の試みとされています。
一人ひとりに合わせた治療の大切さを説く
張文仲は、「同じ薬でも人によって効き方が違う」ことを指摘しました。
また、季節や病期に応じて薬を調整することの重要性も強調しています。
特に春の終わりから秋の終わりまでの期間は風病が悪化しやすく、
この時期にはより慎重な治療が求められるとしています。
このような個別最適化された医学の考え方は、現代の漢方診療にも通じるものがあります。
宮廷医から「三大名医」の一人へ
その功績が評価され、張文仲は**尚薬奉御(しょうやくほうぎょ)**という
皇帝の薬を管理する重職に任命されました。
また、李虔縱・韋慈藏とともに、
**武則天〜唐中宗時代の「三大名医」**として後世に名を残しています。
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西漢方薬店では、オンラインでの漢方相談を承っております。
張文仲が説いたように、「薬は人に合わせて選ぶ」ことが何より大切です。
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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。