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ニキビの漢方治療

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「ニキビの漢方治療」を公開しました!

年齢別で異なるにきびの原因――漢方で根本改善を目指す


にきびの悩み、実は年齢によって原因が違う?

にきびは思春期だけの悩みではなく、20代・30代以降にも繰り返し発症する慢性的な皮膚トラブルです。
そしてこのにきび、実は年齢によって原因が大きく異なることをご存知でしょうか?


思春期にきび:ホルモンの影響による皮脂過剰

10代から20代前半のにきびは、主に性ホルモンの急激な変動が原因です。
この時期は皮脂腺が活発になりやすく、特に以下の特徴があります:

  • 額や鼻などのTゾーンに多く出やすい
  • 女性では生理前に悪化し、生理後に改善する傾向
  • 脂っこい食事や洗顔不足も悪化要因に

大人にきび:肝機能の低下やストレスが関係

20代中盤以降に増える「大人にきび」は、内臓機能の低下や生活習慣の乱れが大きく関与します。
とくに注目されているのが肝臓の解毒能力の低下です。

  • 頬やあご、首まわり、背中などに出やすい
  • 睡眠不足、ストレス、不規則な食生活が悪化要因
  • 肝の疲れによって、ホルモンバランスも崩れがちに

にきびの「部位」と「色」から体の状態を読み取る

  • 額・あごのにきび:解毒能力の低下(肝・腸の働きの弱さ)
  • 頬・背中のにきび:ホルモンバランスの乱れ

また、にきびの「色」によっても体質が分かれます:

  • 赤にきび:瘀血(血の巡りの悪さ)タイプ
  • 白にきび:血虚(血の不足)タイプ

漢方薬は年齢や体質で使い分ける

漢方では、にきびの根本的な原因を見極めて治療を行います。

  • 思春期のにきびには:
     → 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
     → 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 大人にきびには:
     → 温清飲(うんせいいん)
     → 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

これらを体質や症状に応じて調整しながら使用するのが、漢方の強みです。


にきびに悩む方へ――まずは体の内側から見直しましょう

にきびは「肌だけの問題」ではなく、体の中のバランスの乱れから現れるサインです。
そのため、漢方では体全体を整えることで、根本改善を目指します。


👉 西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
にきびの原因や体質に合わせて、あなたにぴったりの処方をご提案いたします。
お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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