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卵管閉塞・卵管狭窄の漢方治療
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「卵管閉塞・卵管狭窄の漢方治療」を公開しました!
卵管閉塞と漢方薬──不妊の原因に体質からアプローチする東洋医学の視点
卵管閉塞とは?──精子と卵子の出会いを妨げる障害
不妊の大きな原因の一つである「卵管閉塞(らんかんへいそく)」。
これは、卵巣から子宮へとつながる約10cmの卵管が詰まったり狭くなったりして、
精子と卵子が出会えなくなる状態を指します。
卵管がふさがれる原因はさまざまですが、
女性の不妊症の約3割がこの卵管の問題に起因しているとされています。
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主な原因──感染や癒着による卵管の損傷
卵管閉塞の主な原因は次の通りです:
- クラミジア感染症(60%以上のケースで関与)
- 骨盤内炎症(骨盤腹膜炎など)
- 子宮内膜症による癒着
- 過去の開腹手術や流産処置後の癒着
これらにより、卵管の内部が狭くなったり、完全にふさがれてしまうことがあります。
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東洋医学の視点──「瘀血」と「水滞」による卵管閉塞
東洋医学では、卵管閉塞の原因を「瘀血(おけつ)」と「水滞(すいたい)」という概念で捉えます。
- 瘀血:血の巡りが悪くなり、炎症や癒着を引き起こす
- 水滞:体内の余分な水分が停滞し、冷えや腫れ、代謝異常を起こす
これらのバランスの乱れが、卵管の働きを妨げていると考えられています。

漢方による治療法──体質を整え、自然妊娠をサポート
漢方薬では、瘀血と水滞を改善するために以下のようなアプローチが行われます:
- 血流改善を促す漢方薬
- 水の巡りを整える漢方薬
- 冷えや体力低下を補う補剤
症状の度合いや体質に合わせて処方を組み合わせ、全身の巡りを整えることで、
卵管の自然な回復と妊娠しやすい身体づくりを目指します。

卵管検査後は妊娠のチャンス──漢方併用でさらに高める可能性も
卵管通水検査・通気検査の直後は、
卵管の通過性が一時的に良くなるため、妊娠のチャンスが高まるタイミングとされています。
この時期に漢方薬を併用することで、
さらに妊娠の可能性を高めることができるという報告もあります。
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自分の体に合った処方で、妊娠をサポート
卵管閉塞は、原因や体質によって必要な漢方薬が異なります。
漢方薬は体質に合ってこそ効果を発揮するものです。
西漢方薬店では、オンライン相談であなたの体質や症状を詳しくお聞きし、
最適な漢方薬をオーダーメイドでご提案しています。
👉 自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。