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漢方偉人伝 朱端章(しゅたんしょう)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 朱端章(しゅたんしょう)」を公開しました!
宋代産科医学を前進させた朱端章 ― 妊娠・出産ケアの先駆者
政治家であり名医でもあった朱端章
中国・宋代の福州長楽に生まれた朱端章(しゅたんしょう)は、
政治と医学の両分野で非凡な才能を発揮した人物です。
江西南康の知軍として赴任した際には、白鹿洞書院の再建や学田の整備など教育事業に尽力し、
朱熹の後を継いで地方志の編纂も行うなど、政治手腕は高く評価されていました。

『衛生家宝産科備要』の画期的意義
朱端章が1184年に著した『衛生家宝産科備要』は、
宋代以前の産科に関する知識と臨床経験を集大成した全8巻の医学書です。
その内容は、以下のように妊娠から出産、産後の養生、新生児のケアまで網羅しており、
まさに古代産科医学の宝庫といえるものです:
- 妊娠中の身体と心の管理
- 出産時の注意点と処置法
- 産後の体調回復法
- 新生児の育児と健康管理
総合医学書『衛生家宝方』も執筆
朱端章はまた、内科・外科・婦人科・小児科といった幅広い分野の治療法を収めた
『衛生家宝方』も著しました。
疫病が流行した際には自ら疫病地域に足を運び、気候や季節に応じた処方で治療を行うなど、
現場の第一線でも活躍していた記録が残っています。
日本にも伝わった朱端章の医学
彼の著作は日本にも伝来し、現在では中国国家図書館に古籍として大切に保存されています。
その内容は当時の産科医学にとどまらず、東アジアの医学史全体にも大きな影響を与えたと評価されています。
現代に続く伝統医学の力
朱端章のように、人の命と健康に真正面から向き合った名医たちの知恵は、
現代でもなお多くの方の健康の土台となっています。
西漢方薬店では、オンラインでの漢方相談を行っております。
妊娠・出産に関するお悩みや、体調管理のご相談など、
漢方の専門家が一人ひとりの体質に合わせて丁寧にご対応いたします。
漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
まずはお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。