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漢方偉人伝 程迥(ていけい)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 程迥(ていけい)」を公開しました!
医と儒の融合:程迥が遺した総合医療の原点
〜身体だけでなく「心」を診る医師の先駆者〜
医学と儒学を融合させた稀有な人物・程迥
南宋時代に活躍した程迥(ていけい)は、医学の専門家でありながら、
儒学者としても名を残した異色の医師です。
彼が著した『医経正本書』は、古代中国医学の理論と実践を体系化した重要な医学書であり、
後世の医師たちに多大な影響を与えました。

医は仁術なり――儒学の精神を医療に活かす
程迥の医療観の根底にあったのは、儒学の道徳思想です。
病気を単なる身体の不調として捉えるのではなく、
心身の両面を診ることこそが真の医療であると説きました。
- 「医術は人を救う仁の行為」
- 「病を癒すには心を癒すことが先」
こうした思想は、現代のホリスティック医療や心療内科の考え方にも通じるものがあります。
病気になる前に治す――予防医学の先駆者
彼が特に重視したのは**「養生(ようじょう)」=病気の予防と体調管理**でした。
これは「未病を治す」という東洋医学の基本精神に基づいたものであり、
現代においても「予防医学」の重要性が見直される中、程迥の考え方はますます価値を増しています。
無償診療と薬草園――実践者としての姿勢
程迥は医書の執筆だけでなく、実際の診療活動にも深く関わっていました。
中でも、貧しい人々への無償診療を積極的に行っていたという記録は、
彼の医療に対する誠実な姿勢を如実に物語っています。
また、薬草園を自ら管理し、漢方薬の研究・調合にも熱心に取り組みました。
これは、現代の医薬品開発における「臨床と研究の両立」の考え方に通じます。
現代医療に通じる「総合的な医の形」
程迥の医療思想は、単なる病気の対処にとどまらず、
予防・養生・精神面のケアまでを含んだ総合的アプローチです。
こうした姿勢は、今日の漢方医学や統合医療、
そして患者中心の医療モデルにもつながる重要な視点といえるでしょう。
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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。