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漢方偉人伝 厳用和(げんようわ)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 厳用和(げんようわ)」を公開しました!
古代中国医学の革新者・厳用和
〜柔軟な治療観で医学の未来を切り拓いた医師〜
南宋時代に生きた、異端の医師
13世紀、江西省廬山に生まれた**厳用和(げんようわ)**は、
中国医学の中でも異彩を放つ存在でした。
彼の特徴は、伝統にとらわれない柔軟な治療観。
「古い処方をそのまま使えば良い」という考えを否定し、
時代・症状・体質に応じて柔軟に処方を選ぶという姿勢を貫きました。

医学大成『済生方』
1253年、彼が著した大著『済生方』は、
なんと70篇の医学論文と約400の処方箋を収録した医学大全です。
- 当時の病気にどう立ち向かうか
- 実際に効いた処方は何か
- 各論文で根拠と方法論を明示
これまでの書物が古典を模倣する傾向にあった中で、
実践に基づく知見をここまで体系化したことは、まさに革新でした。
続編『済生続方』でさらに深化
その14年後、厳用和はさらに**『済生続方』を編纂。
こちらは24篇の論文と90の処方箋**が追加されており、
彼の医学観がさらに発展していたことを物語ります。
この2つの書物は、南宋医学の総決算とも呼ばれ、
後世の医師たちにも大きな影響を与えました。
現代にも通じる「柔軟性」の大切さ
漢方医学は「一人ひとりに合った処方」が基本です。
厳用和の思想は、まさに現代のオーダーメイド医療につながるものであり、
その先見性は高く評価されています。
西漢方薬店のご案内
私たち西漢方薬店でも、厳用和のように柔軟な視点で
あなたの体質・症状に合った処方を大切にしています。
📍オンライン漢方相談受付中
「この症状、どの漢方が合うのかわからない…」という方も、
お気軽にご相談ください。専門家が丁寧に対応いたします。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


