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漢方偉人伝 楊士瀛(ようしえい)
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宋代医学の巨星──楊士瀛とその医学理論の革新
医師の家に生まれ、古典医学を極めた男──楊士瀛
宋の時代、医学の世界に大きな影響を与えた名医、楊士瀛(よう しえい)。
字(あざな)を登父(とうほ)、号(ごう)を**仁斎(じんさい)**と称した彼は、
福建省福州の出身で、医師の家系に生まれました。
幼少期から医学に親しみ、
特に『内経』『難経』『傷寒論』といった古典医籍の研究に力を注ぎました。

脈学と内科に精通──理論と臨床を結びつけた実践派
楊士瀛は、脈診と内科疾患の治療に優れ、
理論と実践を融合させた数々の成果を残しています。
代表作である『仁斎直指方論』では、
五臓の陰陽や気血の状態について詳細に分析し、
さまざまな病に対する的確な処方を提示しました。
さらに『傷寒類書活人総括』では、
それまでの医学理論を集大成し、
自身の見解を加えたわかりやすい医学解説書として、多くの医家に重宝されました。
現代でも使われる病名を最初に命名した人物
驚くべきことに、現在も日常的に使われる病名である
- 感冒(風邪)
- 梅核気(のどのつかえ感)
は、楊士瀛が初めて提唱したとされています。
また、彼の残した言葉「気は血の師である」という理論は、
東洋医学の基本概念に大きな影響を与え、後世の医学体系にも深く根付いています。
一時は忘れられた功績、今ふたたび再評価
元朝による政治的変化や、地理的制約によって、
楊士瀛の医学は一時的に注目されなくなりました。
しかし彼の臨床に基づいた確かな処方と理論は、
後世の名医たちに繰り返し引用され、
現代の中医学においても高く評価されています。
あなたの症状にも、古典に根ざした処方を
楊士瀛のように、古典医学に基づく確かな処方と理論は、
現代の体調不良にも通じるところがあります。
🌿 西漢方薬店では、オンラインでの漢方相談をおこなっております。
おひとりおひとりの体質や症状に合わせて、漢方の専門家が丁寧にご提案いたします。
体調に合わせた漢方を知りたい方は、お気軽にご相談ください。
漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


