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漢方偉人伝 汪機(おうき)

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 汪機(おうき)」を公開しました!

明代医学を支えた巨匠 ― 汪機(1463–1539)の生涯と功績

16世紀の中国医学史に大きな足跡を残した人物に、汪機(おうき)がいます。
彼は「十山居士」とも呼ばれ、安徽省祁門の出身で、中国伝統医学の一大流派である新安医学
において極めて重要な役割を果たしました。


医学への転身

汪機はもともと医師を志していたわけではありません。
若い頃は春秋史や易経学といった古典学問を学んでいましたが、途中でその道を断念し、医学の世界に転向しました。
この大きな決断が、のちに中国医学界に計り知れない影響を与えることになります。


膨大な著作活動

汪機の最大の功績は、その幅広く膨大な著作にあります。

  • 『本草会編』
  • 『脈訣刊誤集解』
  • 『推求師意』
  • 『読素問鈔』
  • 『外科理例』
  • 『運気易覧』
  • 『痘治理弁』
  • 『石山医案』
  • 『針灸問答』

など、多岐にわたる医学書を執筆しました。

これらの著作は単なる理論書にとどまらず、臨床に基づいた実用性の高い医学知識を整理・体系化したもので、現在でも流通し、中国医学の発展に大きく貢献しています。


まとめ

汪機は、学問の道を断念して医学へと転じたことで、かえって後世の中国医学に計り知れない影響を残しました。
彼の功績は「新安医学」の礎となり、今もなお中医学の学びの中で生き続けています。


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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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