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漢方偉人伝 張三錫(ちょうさんしゃく)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 張三錫(ちょうさんしゃく)」を公開しました!
張三錫 ― 八綱弁証を体系化した明代の革新的医学者
明代の医学者 張三錫(ちょう さんしゃく) は、30年以上にわたる研究によって中医学の診断法を革新した人物です。字は叔承、現在の河南省商丘の出身として知られています。

八綱弁証の重視
張三錫が最も注目したのは、病を 陰・陽・表・裏・寒・熱・虚・実 の八つで分類する 八綱弁証 という診断法です。
彼は「気・血・痰・火のすべてがこの八つに含まれる」と考え、複雑な症状も的確に整理できることを強調しました。
医師が学ぶべき六つの要点
張三錫は、医師が必ず習得すべき重要分野として以下を挙げました。
- 診法
- 経絡
- 病機
- 薬性
- 治法
- 運気
これらを総合的に理解することが、より正確な治療につながると説いています。
『医学六要』の完成
1585年(万暦13年)、張三錫は自身の研究をまとめた 『医学六要』全19巻 を完成させました。
この大著は理論と臨床を体系化したもので、中医学史上重要な位置を占め、現代でも評価されています。
現代に生きる張三錫の思想
張三錫の理論は、伝統的な中医学に 科学的な体系性 を取り入れた先駆的なものです。診断・治療を整理して標準化する姿勢は、現代の中医学にも通じる考え方といえるでしょう。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談を行っております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、ぜひ専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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