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漢方偉人伝 趙開美(ちょうかいび)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 趙開美(ちょうかいび)」を公開しました!
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【医学史コラム】『宋本傷寒論』を現代に伝えた出版人・趙開美の偉業
今から約400年前、中国医学史に大きな足跡を残した一人の出版人がいました。
明朝万暦年間の 趙開美(ちょう かいび) です。

蔵書家の家に生まれた学者
趙開美は1563年、江蘇省常熟に誕生しました。
父・趙用賢は高級官僚であり、同時に著名な蔵書家でもありました。
開美はその恵まれた環境で育ち、父の事業を受け継ぎながら、自らも膨大な蔵書を築き上げていきました。
最大の功績『傷寒論』の復刻
彼が歴史に名を残した最大の偉業は、古典医学の金字塔である 『傷寒論』の復刻事業 です。
万暦27年(1599年)、北宋時代の貴重な原刻本を底本とし、優秀な刻字職人・趙応期を雇い、細部まで忠実に翻刻しました。
この painstaking な作業により、原本が失われた後も内容が後世に伝わることになりました。
今日「宋本傷寒論」と呼ばれているものは、実は趙開美による復刻版なのです。
世界に現存するのはわずか5部
趙開美が残した復刻本は、現在世界で5部のみ現存。
中国中医科学院や上海図書館などに国宝級資料として大切に保管されています。
趙開美の偉業の意義
『傷寒論』は中医学の根幹をなす古典。
その内容が今日まで失われることなく伝わっているのは、趙開美の献身的な努力があったからこそです。
まさに彼は 「医学の守り人」 といえる存在でしょう。
西漢方薬店では、こうした歴史的叡智に学びながら、現代の患者さん一人ひとりに合わせた漢方相談を行っています。
漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、ぜひ専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


