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坐骨神経痛の漢方症例
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「坐骨神経痛の漢方症例」を公開しました!
【症例紹介】60歳女性 ― たった1か月で坐骨神経痛が改善した漢方治療
今回は、冷えによる坐骨神経痛をわずか1か月で改善した60歳女性の症例をご紹介します。
長引く腰の痛みやしびれに悩む方にとって、参考になるケースです。

◆ 症状の経過と背景
この女性は、今年1月に病院で坐骨神経痛と診断されました。
鎮痛薬や湿布などの処方を受けましたが、根本的な改善は見られませんでした。
特に夕方になると腰の重だるさが強く、
長時間座った後に立ち上がる際には激痛が走るほどでした。

◆ 問診による原因の特定
漢方相談では、丁寧な問診の結果、
寒い場所での力仕事が続いたことが症状の引き金となっていることが分かりました。
東洋医学的に見ると、
冷えによって「水の滞り(水滞)」が起こり、
筋肉や関節の動きが悪くなることで痛みが発生している状態でした。
そこで、冷えと水滞を改善する体を温めて巡りを良くする漢方薬を処方しました。

◆ 改善の経過
- 2週間後:前屈動作がスムーズになり、痛みが軽減。
- 3週目:身体が柔らかくなったため、過度なストレッチで一時的に痛みが悪化。
- 4週目:痛みが完全に消失し、通常の生活に復帰。
患者さんからは、
「去年までの何も痛くない生活に帰ることができた」
との喜びの声をいただきました。
◆ 考察
この症例では、冷えによる水滞型の坐骨神経痛が主な原因でした。
血行と水分代謝を改善することで、短期間で痛みの根本にアプローチできたと考えられます。
普段から腰痛のなかった方であったため、
早期の体質改善が奏功したことも早い回復の要因です。

◆ まとめ
冷えや水分代謝の乱れが原因の腰痛・神経痛は、
鎮痛薬だけでは根本的な改善が難しいケースが多く見られます。
体質に合った漢方薬によって血流と水の巡りを整えることで、
自然な回復力を引き出すことが可能です。
👉 漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、ぜひ専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


