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胃痛の漢方症例
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「胃痛の漢方症例」を公開しました!
【症例紹介】34歳女性 ― 2年間続いた胃痛と逆流性食道炎が漢方治療で改善
今回は、2年間続いた胃痛と逆流性食道炎が、漢方薬で大きく改善した34歳女性の実例をご紹介します。
ストレスやピロリ菌治療後の胃の不調に悩む方にとって、非常に参考になるケースです。

◆ 症状の経過と背景
この女性は、長年のストレスが原因で胃痛とお腹の張りを感じていました。
ピロリ菌の除菌治療後にはむしろ症状が悪化し、
「食後の胃の重さ」「みぞおちの痛み」「胸のつかえ感」に悩まされていました。
病院での治療では効果が見られず、
「もう一度体質から整えたい」との思いで西漢方薬店に相談されました。

◆ 問診と処方
問診の結果、
- 胃腸の機能低下(脾胃虚弱)
- ストレスによる気の滞り(気滞)
が重なっていると判断。
そこで、胃腸の働きを整え、気の流れを改善する漢方薬を30日分処方しました。

◆ 改善の経過
- 服用2週間後:胃痛の頻度が減少。朝の張り感も軽減。
- 1ヶ月後:食後の不快感が明らかに減り、胃痛の回数が半分以下に。
- 2ヶ月後:疲れやストレス時に少し違和感が出る程度まで改善。
患者さんは次第に「胃が軽くなった」「前のように食事が楽しめる」と実感されました。
◆ 患者さんの声
「最初は漢方薬がモサモサして飲みにくかったけど、
体に合っている薬は不思議と自然に飲めるようになりました。」
漢方治療を続けるうちに、身体が“楽になる方向”を自ら感じ取っていったのです。
体に合った薬は、まさに“身体が求める味”になるといわれています。
◆ 考察
この症例では、ピロリ菌除去後に起こった胃の虚弱と、
ストレスによる自律神経の乱れが複合的に影響していました。
漢方薬によって胃腸の機能を整え、
精神的なストレスによる胃酸過多・逆流の悪循環を断ち切ることができたと考えられます。
◆ まとめ
病院の薬で改善しない慢性的な胃痛や逆流性食道炎も、
体質に合った漢方薬によって回復するケースがあります。
👉 漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、ぜひ専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


