お知らせ
高血圧・睡眠障害の漢方症例
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「高血圧・睡眠障害の漢方症例」を公開しました!
高血圧と睡眠障害が改善した47歳女性の症例
2年前から続いた高血圧と、1年前に悪化した睡眠の質
47歳の女性は自営業をされており、健康診断を長年受けていませんでした。
しかし2年前から検査を始めると、
上が160・下が100 という高血圧が続いていることが判明。
さらに1年前からは
- 些細な音で目が覚める
- 夜中の覚醒後に眠れない
- 朝起きても疲れが取れない
という睡眠障害にも悩まされていました。
高血圧と睡眠の質の悪化が重なり、体調は不安定な状態が続いていました。

体質改善のための漢方薬を処方
漢方相談の結果、
「自律神経の緊張」と「気血の巡りの悪さ」が両方の症状に影響していると判断。
そこで、身体全体のバランスを整える体質改善の漢方薬を処方しました。
漢方では、
- 血圧の高さ
- 睡眠の浅さ
- 緊張しやすさ
- むくみ・疲労
などがひとつの“体の乱れ”としてつながっていると捉えます。

14日目 ― 睡眠に改善の兆し
服用開始から約2週間で、まず睡眠に変化が現れました。
- トイレは夜中に1回だけ
- その後すぐに眠れる
- 朝まで眠れる日が増えた
さらに血圧も
上が140〜150台に落ち着き始めました。
睡眠と血圧が同時に改善し始めたのは、体の緊張が緩み、自律神経が整い始めたサインです。
1ヵ月半後 ― 下の血圧が70〜80台に
体質改善が進むにつれ、さらなる変化が現れました。
1ヵ月半後には、
下の血圧が80〜70台へ改善。
朝の体の重さも減り、活動しやすくなったと感じるようになりました。
2ヵ月目 ― 上の血圧が130台になる日が増加
2ヵ月目には、
上の血圧が130台に落ちる日が多数 と報告がありました。
夜中の覚醒回数がまだ気になったため、気持ちを落ち着け、睡眠の質を高める漢方薬を追加処方。
その結果、夜中に目覚める頻度がさらに減り、入眠がスムーズになっていきました。
「遺伝だから」と諦めていた高血圧が改善
家族にも高血圧の方が多く、患者さんは「遺伝だから仕方ない」と思い込んでいました。
しかし、血圧は徐々に自然な値に落ち着き、睡眠も改善。
患者さんは「こんなに下がると思わなかった」と、とても喜ばれていました。

漢方は血圧を単に“下げる”のではなく、整える
この症例が示しているのは、
漢方の目的は「数字を下げる」ことではなく、
身体のバランスを整えて、その人にとって最適な血圧に導くという点です。
血圧は個人差が大きく、
- 少し高めのほうが調子が良い人
- 低すぎると逆にだるい人
もいます。
だからこそ、体質を整えることが血圧安定への近道となります。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


