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胃腸症状、不眠、四肢倦怠感の漢方症例
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「胃腸症状、不眠、四肢倦怠感の漢方症例」を公開しました!
コロナ後遺症で半年間の休職
漢方治療で回復し職場復帰を果たした39歳女性の症例
はじめに
コロナ後遺症による体の不調は、患者本人だけでなく生活全体に大きな影響を与えます。
今回ご紹介するのは、深刻な後遺症に悩まされながらも、漢方治療によりわずか半年間で職場復帰を実現した39歳女性の事例です。

コロナ感染後に悪化した深刻な不調
患者様はもともと不定愁訴を抱えていましたが、コロナ感染を契機にさらに多くの症状が重なりました。
- 胃腸の不調
- 動悸・息切れ
- 四肢の脱力感
- 抜け毛
- 不眠
- 体力低下

これらの症状により長期間仕事を休まざるを得ない状況でした。
初回相談の診断:鍵となった「血虚」
オンライン漢方相談で導き出した診断は 血虚(けっきょ)。
血液の質や量が不足し、全身に栄養が行き渡らない状態を指します。
血虚の特徴としては、
- 疲れやすい
- 不安感
- 動悸
- 脱力
- 不眠
- 抜け毛
などが挙げられ、患者様の症状と高い一致が見られました。
この診断が、その後の劇的改善につながる大きなポイントとなりました。

服用開始から現れた早期改善
● 7日後:動ける感覚が戻る
「前より動けている気がする」と明確な改善を実感。

● 14日後:継続を希望
身体に合っている感覚が強く、継続治療の意欲が増す結果となりました。

1ヶ月半での変化:日常動作が向上
1ヶ月半後には、
- 動ける時間が増加
- 鼻下の湿疹改善
- パニック発作の緩和
生活に必要な最低限の体力が戻り始めました。

2ヶ月半後:ついに職場復帰
短時間ではありますが、遂に職場への復帰が可能となりました。
コロナ後遺症からこの段階まで回復する例は珍しく、症例として非常に価値があります。

3ヶ月半後:体力向上を実感
「スタミナが付いた感じ」と患者様自身も体力の戻りを実感。
活動量が増えても疲れにくくなりました。

4ヶ月半後:さらなる改善と減薬
症状が大幅に改善したため、漢方薬を 8割量に減薬。
その後も順調に改善が続き、現在は 6割量 まで減薬しながら良好な状態を維持しています。
患者様からは
「その人に合った漢方の見極めが的確でした」
との嬉しい評価をいただきました。

コロナ後遺症への漢方治療の有効性
この症例は、
- 複数の症状が重なる複雑な後遺症
- 長期間の体力低下
- 精神面の不安定さ
といった問題が漢方治療で一つずつ改善され、最終的に社会復帰へつながった貴重な成功例です。
適切な診断と体質に合った処方があれば、コロナ後遺症のような難治性の症状でも回復の可能性は十分にあります。

まとめ
コロナ後遺症に悩む方にとって、漢方治療は大きな希望となる選択肢です。
体質を的確に捉えた漢方治療は、症状の軽減だけでなく生活の質を大きく向上させる力があります。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


