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漢方偉人伝 舒詔(じょしょう)
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清代医学者・舒詔と『傷寒集註』
― 1800年前の古典医学を現代に蘇らせた名著 ―
中国清朝時代、
古代医学の叡智を後世に伝えるために尽力した医学者がいました。
その人物が 舒詔 です。
舒詔が著した『傷寒集註』は、
およそ1800年前に成立した古典医学書を、
実践的かつ体系的に読み解いた注釈書として高く評価されています。

『傷寒集註』とはどのような医学書か
舒詔は1770年、
全10巻からなる医学書『傷寒集註』を刊行しました。
この書物で彼が注釈を加えたのは、
張仲景によって編纂された古典医学書
傷寒論 です。
『傷寒論』は、
急性熱性疾患を中心とした治療体系をまとめた処方集で、
中国医学史において最も重要な古典の一つとされています。
舒詔による独自の注釈と再構築
『傷寒集註』の価値は、
単なる語句解説にとどまらない点にあります。
舒詔は、
- 古典理論の背景整理
- 証の捉え方の明確化
- 処方選択の実践的解釈
といった観点から、
自身の医学的知識と臨床経験を注釈に反映させました。
これにより、
難解で抽象的になりがちな『傷寒論』の内容が、
実際の診療に活かしやすい形で再構築されたのです。
診断から治療までを貫く体系性
『傷寒集註』の特筆すべき点は、
病気の「理解」から「治療」までが一貫して整理されていることです。
- 病の成り立ち
- 証の変化
- 方剤選択の根拠
が明確に示されており、
古典医学を学ぶ者にとって極めて実用的な構成となっています。
これは、
舒詔が理論だけでなく臨床を重視していた証でもあります。
日本漢方への影響と文化的価値
『傷寒集註』の影響は、
中国国内にとどまりませんでした。
この医学書は日本にも伝来し、
和装本として広く流通しました。
江戸時代以降の日本漢方医学においても、
『傷寒論』理解を深める重要文献として参照されてきたのです。
現在では、
- 東北大学
- 早稲田大学
などの大学図書館に、
貴重な古書として収蔵されています。
現代に生き続ける古典医学の知恵
『傷寒集註』は、
単なる歴史的資料ではありません。
古典医学の理論を、
時代を超えて「使える知識」として伝えた点にこそ、
この書の本当の価値があります。
現代においても、
急性疾患や体調変化を考える際、
『傷寒論』的な視点は多くの示唆を与えてくれます。

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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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