お知らせ
【西漢方薬店】漢方のメカニズム
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「【西漢方薬店】漢方のメカニズム」を公開しました!
漢方医学が考える「天の気」と「地の気」
― 生命を支えるエネルギー循環の仕組み ―
漢方医学では、
私たちの生命活動は
「天の気」と「地の気」
という二つのエネルギーが体内で巡ることで成り立っていると考えられています。
この考え方は数千年前に生まれたものですが、
現在でも体調不良の理解や体質改善の指針として、
非常に重要な理論です。

「地の気」とは何か ― 食べ物から生まれる生命エネルギー
まずは 地の気 の流れから見てみましょう。
私たちが摂取した飲食物は、
口 → 咽 → 胃 へと送られます。
胃と小腸による「精」の生成
胃では飲食物が消化・熟成され、
その後、小腸へと移動します。
胃と小腸が協力することで、
体にとって最も大切な栄養部分である
「精(せい)」 が選り分けられます。
この精こそが、
漢方医学における生命エネルギーの原料です。

脾が担う「精」の全身配送
生成された精は、
脾(ひ) の働きによって全身へと配られます。
脾は単なる消化器官ではなく、
- 栄養の運搬
- 体力の維持
- 血や気を作る土台
を担う重要な存在と考えられています。
脾が弱ると、
疲れやすい、むくみやすい、食後にだるい
といった症状が現れやすくなります。

肺で「天の気」と結びつく
精の一部は 肺 に送られます。
肺では、
呼吸によって取り込まれた 天の気 と精が結合します。
この結合によって生まれるのが、
「真気(しんき)」
別名「元気」
です。
真気は、
- 体を動かす力
- 内臓を働かせる力
- 病気に抵抗する力
といった、
生命活動の根本的なエネルギー源となります。

血・営気・生殖への変化
精はさらに、
さまざまな形へと姿を変えていきます。
血と営気
精の一部は 営気(えいき) となり、
脈の中に入って 血 に変化します。
血は全身を巡り、
- 臓腑を養う
- 筋肉や皮膚を潤す
- 精神活動を支える
といった役割を担います。

生命の継承を支える精
また精は、
生殖の源 である精液にも変化し、
生命の継承にも深く関わっています。

不要なものは体外へ排出される
一方で、
栄養を取り出した後に残った不要な物質は、
- 便として大腸へ
- 尿として膀胱へ
送られ、体外へ排出されます。
この排泄の流れが滞ると、
熱・湿・毒といった病的要因が体内に溜まり、
さまざまな不調の原因となります。

天と地の気が巡ることで健康は保たれる
漢方医学では、
- 地の気(飲食物から得るエネルギー)
- 天の気(呼吸から得るエネルギー)
が体内で絶妙に結びつき、
循環することで健康と生命力が維持されると考えます。
どちらか一方が不足しても、
巡りが滞っても、
体調不良は現れてきます。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、
漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


