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漢方偉人伝 呉尚先(ごしょうせん)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 呉尚先(ごしょうせん)」を公開しました!
飲まない漢方という革命

外から治す医学を極めた名医・呉尚先
薬といえば「飲むもの」だと思っていませんか。
実は、貼るだけ、浸かるだけで病気を治す、
そんな魔法のような治療法を極めた天才医師がいました。
その人物の名は 呉尚先(ご しょうせん)。
19世紀の中国、清の時代を代表する医学家です。

飲まない治療に賭けた異端の医師
当時の名医たちは、漢方薬を「飲む」治療が中心でした。
しかし呉尚先は、まったく違う道を選びます。
彼が生涯をかけて追求したのは、
- 貼る
- 塗る
- 浸かる
といった 外治法(がいちほう) でした。
飲み薬よりも、体の外から治す可能性をとことん突き詰めた、
非常にユニークな医師だったのです。

外治法の最高峰『理瀹駢文』
呉尚先が遺した代表作が
『理瀹駢文(りやくべんぶん)』 です。
この書物は、今でも外治法の最高峰とされています。

そこにまとめられている治療法は実に多彩で、
- 貼り薬である膏薬
- 蒸気を当てる燻蒸
- 薬を入れたお風呂に浸かる薬浴
など、現代にも通じる方法ばかりです。

内科の理論は、外からも使える
呉尚先の最大の発想の転換は、
「内科の理論は、そのまま外用にも使える」 という考えでした。
例えば、
- 胃の調子が悪ければ、胃の近くのツボに薬を貼る
- 内臓の不調に対応する部位へ、外から働きかける
こうした治療法を、感覚ではなく理論として体系化したのです。

外治法に込められた、優しい信念
では、なぜ彼はそこまで外治法にこだわったのでしょうか。
そこには、彼のとても優しい信念がありました。
- 薬を買うお金がない貧しい人
- 胃腸が弱く、苦い薬が飲めない人
そうした人たちでも、
外からの治療なら救える と考えたのです。
彼は医学の理屈だけでなく、
「目の前の患者をどう救うか」という想いを何よりも大切にしていました。
現代医療にも生きる呉尚先の思想
現代の私たちが使っている
- 湿布薬
- 塗り薬
- 皮膚から成分を吸収させる治療
そのルーツは、
呉尚先の思想に通じていると言えるかもしれません。
「内治の理をもって、外治の法を施す」
この言葉に込められた知恵は、
200年近い時を超えて、今も私たちの生活の中に息づいています。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


