お知らせ
東洋医学の栄養源「営」の正体
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「東洋医学の栄養源「営」の正体」を公開しました!
食事が「心」をつくる
東洋医学における「営(えい)」という栄養の本質

私たちが毎日食べている食事が、
実は「心」の安定までも左右していることをご存知でしょうか。
東洋医学には「営(えい)」という重要な概念があります。
これは単なる栄養ではなく、心身を支える根本的なエネルギーを指す言葉です。
今回は、この「営」がどのように作られ、私たちの体と心にどのような影響を与えているのかを解説します。

「営」はどのように作られるのか
「営」の原料となるのは、私たちが日々口にする飲食物、すなわち「水穀(すいこく)」です。

食べ物は胃や脾によって消化吸収され、
そこから極めて微細な栄養分である「精(せい)」が生み出されます。

この「精」は肺へと運ばれ、血管の中へ入り、
血液の成分となって全身を巡ります。
つまり「営」とは、血液とともに体中を巡りながら、
各組織へ栄養を届ける存在なのです。
いわば体内の「栄養輸送システム」と言えるでしょう。

「営」が滞ると起こる不調
では、この「営」の巡りが悪くなるとどうなるのでしょうか。
循環が滞れば、血管内は栄養不足となり、
筋肉や皮膚に十分なエネルギーが届かなくなります。

その結果、
・手足のしびれ
・感覚の鈍さ
・筋肉のこわばり
・慢性的な疲労感
といった症状が現れることがあります。
さらに外部からの邪気が侵入して流れを妨げると、
強い痛みやむくみを引き起こす場合もあります。
巡りとは、健康の基本条件なのです。
「営」と「心」の深い関係
東洋医学で特に興味深いのは、
「営」が精神活動とも密接に関わっている点です。
古典には次のような言葉があります。
「血は魂を宿し、営は意を宿す」
ここでの「意」とは、
意識、思考、記憶、集中力といった精神活動を指します。
つまり、体内に十分な営と血が満ちていることが、
精神の安定や思考の明瞭さの土台になるということです。
食事が乱れれば血が乱れ、
血が乱れれば心が揺らぐ。
この視点は、現代社会においても非常に示唆的です。
心を守る第一歩は「食」から
しっかりと食事を摂り、
胃腸を整え、営を養うこと。
それは単に体力をつけるだけでなく、
心の安定を守るための最も基本的な養生法です。
忙しさの中で食事が乱れていないか。
消化に負担をかけていないか。
自分の食習慣を見直すことが、
心身のバランスを整える第一歩になります。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


