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漢方偉人伝 柯逢時(かほうじ)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 柯逢時(かほうじ)」を公開しました!
政治・医学・芸術を極めた天才 ― 柯逢時という異才
清王朝の末期、
政治の中枢を担う超エリートでありながら、中国医学の歴史を救い、
さらに芸術の分野でも才能を発揮した人物がいました。
その名は 柯逢時(か ほうじ)。
今回は、激動の時代を駆け抜けたこの異才の知られざる素顔に迫ります。

科挙最高位を突破したエリート官僚
柯逢時は1845年、湖北省に生まれました。
1883年には、当時の最難関国家試験である科挙の最高位「進士」に合格します。

その後は順調に出世し、
- 広西巡撫
- 貴州巡撫
といった、現在でいう知事クラスの要職を歴任しました。

李鴻章や張之洞といった歴史的な大物とも交流を持ち、
外交や財政の分野で実力を発揮した凄腕官僚でした。
しかし、彼の本当の偉業は別の分野にあります。

医学史を救った復刻事業
柯逢時の最大の功績は、医学の世界に残されています。
彼は北宋時代の重要な薬物書
『経史証類大観本草』を校訂し、復刻させました。

この書は約1700種類もの薬草や鉱物を網羅した権威ある古典です。
しかし彼は単なる資金提供者ではありませんでした。

自ら本草学を深く研究し、
全二巻にわたる考察書を書き上げるほど情熱を注いだのです。
彼が手がけた版は「柯氏本」と呼ばれ、
医学史上きわめて高い価値を持つものとなりました。
政治家でありながら、医学古典の守護者となった稀有な存在でした。

芸術にも通じた審美眼
柯逢時の才能は医学だけにとどまりません。
彼は金石学の専門家でもありました。
古代碑文や青銅器の文字を鑑定し、
その価値を見極める高い審美眼を持っていました。
さらに竹彫などの工芸品にも精通し、
芸術の世界でも確かな足跡を残しています。

政治、学問、芸術。
この三つを同時に極めた人物は、歴史上そう多くありません。

激動の時代を生き抜いた知の巨人
清王朝から中華民国へと移り変わる激動の時代。
社会が大きく揺れ動く中で、
柯逢時は政治と学問、そして芸術のすべてにおいて成果を残しました。
彼は単なる官僚ではありません。
単なる学者でもありません。

時代の混乱の中で、
文化と医学の価値を未来へとつなぎとめた知の巨人でした。
その名を、ぜひ記憶に留めておいてください。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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