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漢方偉人伝 張錫純(ちょうしゃくじゅん)

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 張錫純(ちょうしゃくじゅん)」を公開しました!

漢方とアスピリンを併用した男

張錫純という実験派の巨匠

漢方の生薬と西洋薬アスピリンを混ぜて処方した医師が、かつて存在しました。

その名は張錫純(ちょう しゃくじゅん)。

近代中国医学の壁を打ち破った「実験派の巨匠」として知られる人物です。


対立する二つの医学

当時の中国では、伝統的な中医学と、伝来したばかりの西洋医学が激しく対立していました。

古典を守るべきか。
西洋に学ぶべきか。

多くの医師がどちらか一方を選ぶ中、張錫純はまったく異なる道を歩みます。

彼は「対立」ではなく「融合」を選びました。


麻黄湯にアスピリンを加えるという発想

彼の象徴的な例が、麻黄湯にアスピリンを加えた処方です。

発汗作用を持つ漢方と、解熱・鎮痛作用を持つ西洋薬。

理論を理解したうえで組み合わせることで、
より高い治療効果を引き出しました。

西洋医学を盲信するのでもなく、
伝統医学に固執するのでもない。

「実際に患者を救えるかどうか」
それが彼の判断基準でした。


『医学衷中参西録』という革新的著作

張錫純は、その思想と臨床経験を
『医学衷中参西録』にまとめました。

題名が示す通り、

「中を衷(まこと)とし、西を参ず」

つまり、
中医学を中心に据えつつ、西洋医学を参照するという姿勢です。

この考え方は、後の中西医結合の礎となりました。


実戦で証明した中医学の力

彼は理論家にとどまりませんでした。

中国初の本格的な中医院の院長として、
最新の診断機器を積極的に導入します。

外国資本の病院に引けを取らない評判を呼び、
中医学の有効性を実地で証明しました。

融合は机上の空論ではなく、
臨床で成果を出してこそ意味がある。

それが彼の姿勢でした。


次世代育成への情熱

晩年、張錫純は通信教育学校を設立します。

昼は診察、夜は教材作り。
過酷な日々の中でも、次世代育成を止めませんでした。

彼の知識と思想は全国へと広まり、
現代中医学教育の重要なモデルとなります。


守るべきものと、変えるべきもの

張錫純が示したのは、

古きを守りつつ、新しい知恵を恐れない姿勢です。

伝統は固定されたものではなく、
時代の中で進化し続けるもの。

その精神は、今も多くの医療現場で息づいています。


西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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