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手太陰肺経と親指の神秘
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「手太陰肺経と親指の神秘」を公開しました!
親指と肺はつながっている
手太陰肺経という不思議なルート
あなたの親指と肺が、目に見えない一本の線で直接つながっている。

そう聞くと、不思議に感じるかもしれません。
東洋医学には、体を巡るエネルギーの通り道として
「経脈(けいみゃく)」という概念があります。
今回はその中でも、「手太陰肺経(てのたいいんはいけい)」という重要なルートについて解説します。

実は肺から始まらない
名前は「肺経」ですが、
実はスタート地点は肺ではありません。
始まりは、おへその少し上にある「中焦(ちゅうしょう)」、
つまり胃のあたりです。

そこから一度下へ降り、大腸と連絡を取り合います。

そして再び上へ向かい、横隔膜を通過して肺へ入り、
さらに喉を巡って脇の下へ抜けます。

親指へと続く道
脇の下からは腕の内側を通って下へと流れ、
最終的に親指の先端へ到達します。
さらに手首付近から分かれた枝は人差し指へ向かい、
次の経脈である大腸経へとつながります。
つまり、肺の働きは
腕や指先と直接リンクしているのです。
異常が起きたときのサイン
では、この肺経に乱れが生じるとどうなるのでしょうか。
是動病(ぜどうびょう)
経脈そのものの変動による症状です。
- 胸の張り
- 息苦しさ
- 鎖骨のくぼみの痛み
といった反応が現れます。
所生病(しょせいびょう)
臓器の不調が経脈に波及した状態です。
- 咳
- 喘息
- 腕の内側の痛み
- 手のひらの熱感
胸の奥にある肺の異常が、
腕や手のひらに現れることがあるのです。
実証と虚証の違い
さらに、気の状態によって症状は変わります。
実証(気が過剰な状態)
- 肩や背中の痛み
- 発汗
- 頻尿
エネルギーが過剰に働いている状態です。
虚証(気が不足した状態)
- 悪寒
- 呼吸困難
- 慢性的な疲労感
エネルギーが不足し、防御力が弱まっている状態です。
体の表面は内臓の鏡
腕の内側の違和感や、
手のひらの熱。
それは単なる筋肉疲労ではなく、
肺からの静かなメッセージかもしれません。
経脈というネットワークを通して、
体は常に内側の状態を外に伝えています。
体のサインに気づくことが、
健康への第一歩です。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


