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足厥陰肝経のルートと症状

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「足厥陰肝経のルートと症状」を公開しました!

足の親指から頭のてっぺんへ――全身をつなぐ「足厥陰肝経」とは

足の親指から頭のてっぺんまで、私たちの体を縦に貫くように流れる「気」の通り道があることをご存じでしょうか。

今回は、東洋医学において重要な経絡のひとつである足厥陰肝経(あしけついんかんけい)について解説します。

この経絡は「肝」と深く関わっており、全身の巡りや感情、筋肉、目の働きなどとも関係する大切なルートです。
一見すると無関係に思えるさまざまな不調が、実はこの経絡の流れとつながっていることもあります。

足厥陰肝経はどこを流れているのか

足厥陰肝経は、足の親指の先端から始まります。

そこから足の甲を通り、内くるぶしの前を上がっていきます。さらに、ふくらはぎの内側、太ももの内側を通り、生殖器の周囲を経て下腹部へと入っていきます。

その後、体の深部で肝臓や胆嚢とつながり、さらに横隔膜を貫いて胸や喉へ進み、目を通って頭頂部まで達するとされています。

この流れを見ると、足厥陰肝経が単に足だけに関係するものではなく、下半身から内臓、喉、目、頭にまで及ぶ非常に広い範囲をカバーしていることがわかります。

足厥陰肝経の異常であらわれやすい症状

この経絡の流れに乱れや滞りが生じると、さまざまな症状があらわれると考えられています。

代表的なもののひとつが、前にかがむと痛みが強くなる腰痛です。
また、男女ともに起こりうるデリケートゾーンの腫れや痛みも、この経絡と関連づけて考えられることがあります。

さらに、

  • 異常な喉の渇き
  • 顔色のツヤがなくなる
  • 胸が締めつけられるような苦しさ
  • 嘔吐や下痢などの消化器症状
  • 尿が出にくい、あるいは頻尿になる

といった不調も、足厥陰肝経の乱れと関係する場合があります。

なぜこれほど多彩な症状がつながるのか

東洋医学では、経絡は単なる「線」ではなく、体の各部位や内臓、感情、働きをつなぐネットワークのようなものとして捉えられています。

そのため、足厥陰肝経に不調があると、足や腰だけでなく、下腹部、消化器、排尿、喉、目、頭部にまで影響が及ぶことがあります。

現代医学の視点では別々に見える症状でも、東洋医学では「同じ流れの乱れ」として一つのまとまりで理解することがあるのです。

東洋医学では“つながり”で体を見る

足厥陰肝経は、まさに体全体のつながりを象徴する経絡のひとつです。

「腰痛と喉の渇き」「排尿トラブルとイライラ」「下腹部の不調と目の疲れ」など、一見ばらばらに思える不調が、実は同じ背景を持っていることもあります。

こうした見方は、症状をひとつずつ切り分けるのではなく、体質や全体のバランスから整えていく漢方や東洋医学ならではの考え方といえるでしょう。

まとめ

足厥陰肝経は、足の親指から始まり、足の内側、下腹部、肝臓、喉、目、そして頭頂部へとつながる重要な経絡です。

この流れが乱れることで、腰痛や下腹部の違和感、喉の渇き、消化器症状、排尿トラブルなど、さまざまな不調があらわれることがあります。

もし「いろいろな不調があるけれど、どこか一つの原因では説明しにくい」と感じている場合は、東洋医学的に体全体のつながりを見直してみることも大切です。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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